《呪文探求者》
 デッキコンセプト.これ1枚からのコンボがメインウェポンでもあり,一度出れば墓地と戦場を反復横飛びしながら過労死するまで働かされる.1枚から威光込みで2枚サーチでき,サクリ手段と釣り竿を持ってくれば繰り返し利用できる.詳細はコンボ編の方で.
 

古術師系統
《星霜の学者》
 2枚回収できるのはこれだけ.イナーラのコンボは大抵1枚から1枚を持ってくるカードを威光込みで2枚に増やす動きによるものだが,これだけそもそも1枚→2枚なので威光込みで4枚回収できる.色々おかしい.
確定枠.

《古術師》★不採用
 この系統の2枚目が必要になるのは,何らかの理由で《星霜の学者》が使えない場合.
 最も多いのはループに入ろうとして《フェアリーの忌み物》等で咎められた後なので,《納墓》も使えないと考えると縦引きorサーチして手札から唱えるためにできるだけマナコストの低いものを採用したい.
 問題は,《古術師》だとループしても無限マナまでいけないこと.デモコンタッサや墓地を使わないルートなどがある今,無理に採用する必要はない.


釣り竿
《再活性》《発掘》《浅すぎる墓穴》
 コンボパーツでもある優秀な釣り竿.ここまでは確定.

《縫合》
 墓地から手札に回収,スレッショルドを達成すると場に戻すことができる.
 《呪文探求者》でサーチできる釣り竿なので優先して入れられる.


Sacrifice系
《Sacrifice》
 生贄にしたクリーチャーのマナコスト分の黒マナを生むことができる.ループのパーツになる.
 《タッサの神託者》の登場で,黒マナのみでもインスタントウィンできるようになった.が,実は《Burnt offering》があればこいつはいらないのでは…?とずっと考えている.

《Burnt offering》
 赤と黒を生み出せる《Sacrifice》.固有色の縛りがある意外は上位互換.確定枠.

《弱者選別》
 Sacrificeと違い,生贄のマナコストに関わらず4マナ生み出すことができる.
 呪文探求者を生贄にして4マナ生めるのが利点.確定枠.


サーチ
 3Tまでに《呪文探求者》を出したい関係上,最低でも本体合わせて10枚程度はサーチ手段を持っておきたい.

《吸血の教示者》
《伝国の玉璽》
《悪魔の教示者》
 いつもの.入れない理由がない.

《神秘の教示者》
 いつもの.《納墓》と釣り竿の足りていない方を揃えたり,打ち消しを準備したり.

《ギャンブル》
 釣り上げ手段がある関係上,失敗しても回収できるチャンスがあるので躊躇なく撃つことができる.
 まぁ1マナ万能サーチという時点で関係なく採用するし博打打つけどね.

《リム=ドゥールの櫃》
 デッキトップから5枚ずつ確認していき,気に入った組が見つかるまでやり直せる.
 ただし,1回やり直す度に1点ルーズ.1周すれば必ず欲しいものは見つかるので,どんなに払っても18点だろう.
 実質確定サーチだが,写本裁断機などが見えている時には引きたいものを1枚目に置くか2枚目に置くかの読み合いが発生する.

《願い爪のタリスマン》
 《捧げ物の魔道士》から持ってこられる万能サーチ.
 一度使うと相手に渡さなければならないので,起動したらそのターンで勝ち切るつもりで.

《ヴィダルケンの霊気魔導士》
 ウィザードサイクリング.3マナとはいえ,インスタントタイミングで持ってこられるのは偉い.大抵の場合は《呪文探求者》をサーチしてくることになるが,《ザルファーの魔道士,テフェリー》を持ってくることも.あと,たまにインクの染みでスリヴァーをバウンスする.

《帝国の徴募兵》
 パワー2以下ならなんでも持ってこられるすごいやつ.《呪文探求者》をサーチする回数が一番多いが,《騙し討ち》下では《霊気の達人》でバウンスして使いまわしたり,《波止場の恐喝者》でマナを増やしたりと仕事が多い.これがあるので,《魂の洞窟》の指定はウィザードより人間にしておいた方が良い.

《捧げ物の魔道士》
 威光で2回サーチできるので,《願い爪のタリスマン》や《征服者のフレイル》,マナファクトなどを状況に合わせて揃えられる.最速でゲームが終わらなかったら《フレイル》などで蓋をしないと勝ちきれないことが多いのでそこにアクセスできるのは偉い.

《ゴブリンの技師》
 1周生き残らないと十分な仕事をしない生物はあまり好きではないんだけど,直接コンボに入ろうとしてもどうにも通りそうにないゲームでは,《征服者のフレイル》にアクセスでき,キャストを挟まずに釣り上げ→装備までいけるこのカードの価値は高い.

《直観》
 《呪文探求者》《発掘》《再活性》を選べば一応1枚でループまで繋げる.(ただし《直観》を除いて9マナor7マナかかる)
流石に重すぎるので,基本的には,以下のような条件で不足したコンボパーツを供給するためのもの.
 手札に《再活性》or《浅すぎる墓穴》or《縫合》がある→《納墓》《星霜の学者》《陰謀団式療法》
 手札に《納墓》がある→《再活性》《浅すぎる墓穴》《縫合》


妨害・パーマネントに触る手段
《ザルファーの魔道士,テフェリー》
 出てしまえばほとんどの妨害を受けなくなる.トリプルシンボルが重いがクローザーとして優秀.こいつも人間ウィザードなので,《魂の洞窟》とセットで揃っていれば,エンドテフェリーから安全にゲームエンドまで持っていける.

《征服者のフレイル》
 テフェリーとやることは同じ.こちらは装備品.
 2マナのアーティファクトなので《捧げ物の魔道士》からサーチしてくることができる.

《ヤヘンニの巧技》
 全体マイナス修正の後,手札から3マナ以下の呪文を踏み倒して唱えられる.
 《エイヴンの思考検閲者》などを流しながら《呪文探求者》を投げつけたい.自分がさほど生物を並べないので,場を流せるカードはなにかしら採用したいがその中でも最優先.
 
《バラルの巧技》
 うまわざその2.今度は3枚バウンス+4マナ以下踏み倒し.
 ありとあらゆる妨害が刺さるので雁字搦めになってなにもできないことも多いイナーラだが,3つも退かせば比較的余裕を持って動き出せる.

《サイクロンの裂け目》
 代えのきかない単体兼全体バウンス.

《蒸気の連鎖》
 一番軽いバウンス.墓地対策が場にあるときにコンボに入ろうと思うと,最初のサーチをここから始める必要がある.

《霊気の達人》
 登場時に生物バウンス.威光を合わせると2体バウンスできる.自身を戻すことで使いまわしも.
 《騙し討ち》設置時にはループコンボのキーパーツになる.

《仕組まれた爆薬》
 一度着地を許してしまうとクリーチャー以外には干渉しづらい色構成なので,貴重な万能除去.

《コラガンの命令》
 ファクトと生物の除去,除去と回収など,活躍できる幅が広い.無限キャストでフィニッシャーにもなる.《タッサの神託者》が来てから必須のコンボパーツではなくなったが,単体でも優秀なのでそのまま採用.

《法務官の掌握》
 《タッサの神託者》《死の国からの脱出》全盛期の今,人の勝ちを遠ざけながら自分のためにも使える可能性がかなり上がっている.《神託者》はシンプルに自分の2枚コンボの片割れとして使えるし(《神託者》が既に手札にあるなら《Demonic consultation》でもいい),《脱出》を引き抜ければ一度止められたコンボに復帰するために利用できる.従来よりも相当に価値が上がっている気がする.

《真髄の針》
 鍼治療しておかないと好き放題する人が多くて困ってしまう.積極的に入れたいかと言われればそうでもないのだが…


手札を増強する生物
《ヴリンの神童,ジェイス》
 タップしてルーティング.
 変身すると,小マイナス能力で墓地のインスタントかソーサリーを使い回せるので,デモコンとの2枚コンボが可能.

《遵法長,バラル》
 インスタントとソーサリーが1マナ軽くなる.軽くしたいというより,《スレイベンの守護者,サリア》や《抵抗の法球》を無視できるのが強い.打ち消しルーティングはおまけ.タフネス3がえらい.

《闇の腹心》
 生き残れば安定して手札を増やせる手段.重いカードもさほど多くないので,受けるダメージもそれほど痛くない.

《影魔道士の浸透者》
 地味だが優秀なドローソース.威光で疑似速攻したりする.タフネス3がえらい.

《アズラの賭け屋》
 ウィザードではないが,手札を捨てられて2枚ドローできるのは他にはない良さ.スタッツも悪くない.


マナ加速
《魔力の墓所》《太陽の指輪》《モックス・ダイアモンド》《金属モックス》《魔力の櫃》《厳かなモノリス》《秘儀の印鑑》《威圧のタリスマン》
 いつものマナファクトたち.《モックス・ダイアモンド》は1,2ターン目に走り出すためには大きく貢献するが,そんなに土地が余っていることがないので中盤以降引くとあんまり役に立たない.

《暗黒の儀式》《陰謀団の儀式》《猿人の指導霊》《水蓮の花びら》
 一時的マナ加速.黒マナは量が必要になることが多いので重宝する.赤はあと1マナをズルしたり,フルタップから《赤霊破》《紅蓮破》を飛ばしたり.

《波止場の恐喝者》
 赤の最強マナ加速手段.出る宝物の数によっては,《霊気の達人》と組み合わせると無限宝物になる.


打ち消し
《意志の力》《否定の契約》《精神的つまずき》
 0マナで撃てるやつら.3ターン目フルタップで呪文探求者を叩き付けるためにはできるだけ多く取りたいが,他にロクなピッチスペルがないためここで止まっている.コマンダーピッチ使いたい…

《白鳥の歌》《狼狽の嵐》
 1マナ打ち消し.2マナ打ち消しを撃てる余裕はあまりないので基本的にはここまでで収めたい.
 《狼狽の嵐》は同カードを打ち消せるのがえらいので抜けないが,不確実なので相手のマナ状況は見極めながら使おう.

《赤霊破》《紅蓮破》
 打ち消しの打ち消しとしても有用だが,ループに入る際にリス研やレモラが邪魔になるのでそれらを割るためによく使う.

《マナ吸収》
 これは打ち消しというよりマナ加速.人のジェネラルを食って《征服者のフレイル》を置きたい.

《もみ消し》《計略縛り》
 常にイナーラをわからせにくる《フェアリーの忌み者》に対抗するために必要.最近は《タッサの神託者》を咎める意味合いが強い.


その他必須,サブプラン等に関わるもの
《納墓》
 なんでも落とせる.代わりのきかない1枚.

《タッサの神託者》
 サブの勝ち手段兼ループコンボのフィニッシャー.

《Demonic consultation》
 《神託者》と2枚コンボになる.
 《ヴリンの神童,ジェイス》が《束縛なきテレパス,ジェイス》に変身できていれば,1回目で《神託者》を探し,《ジェイス》-3で再キャストすることでも勝ちに行ける.
 たまに,ループの締めに飛んでくる《フェアリーの忌み者》に対応して《もみ消し》を探しに行くことも.

《騙し討ち》
 流石に重い置物なので採用を躊躇していたが,着地してしまえば《帝国の徴募兵》との組み合わせでインスタントウィン.墓地も使わず,呪文のキャストもないのが良い.

《本質の変転》
 1マナブリンク.主に《呪文探求者》をブリンクしてサーチをかさ増しする用.他にも《波止場の恐喝者》などcip効果持ちの使いまわしができるほか,擬似的な除去回避にもなる.

《約束の終焉》
 マナを工面しながらなにかをしたり,リアニと納墓を同時にこなしたり,不可能が可能になる1枚.
 単純に1枚から2つの呪文が飛び出すので,コンボルートを考えるときに終焉の存在を思い出すと1~2マナ軽くなったり繋がらないはずのものが繋がったりする.

《陰謀団式療法》
 手札に来てしまった《星霜の学者》を落とすために入れたが,単純に前方確認としても優秀.
 

土地
 計32枚
デュアルランド3,ショックランド3
基本土地各1
冠雪の沼1
フェッチランド9
バトルボンド2色土地青黒,赤黒
地底の大河
5色土地5
 序盤の優先順位としては,黒≧青>赤.
 基本となるコンボの派生で黒が複数要求されることが多いため,黒は出るに越したことがない.ただ,《騙し討ち》を使う時のみ赤が要求されるので,一通り揃った後マナを増やすなら優先度は黒>赤>青.

《魂の洞窟》
 これ込みで《呪文探求者》を出したところで,サーチしてきたものを打ち消されれば意味がないと考えるとあまり強くない気がする.勿論,テフェリーで完全に蓋をできるという必殺技がある以上抜くわけにはいかないのだけれど,見た目ほど雑強ではない.
 指定はウィザードまたは人間.人間でないウィザードは《タッサの神託者》があり,ウィザードでない人間は《帝国の徴募兵》があるので状況による.ゴブリン指定で《ゴブリンの技師》や《波止場の恐喝者》をサポートすることも.

《宝石の洞窟》
 2ターン目呪文探求者に大きく貢献する.デッキによっては1枚減るのが苦しいこともあるが,元々がギチギチにマリガンするデッキなのでさほど気になったことはない.流石に5枚スタートからは気にするけれど.

《古えの墳墓》
 2マナ出る土地はただ置くだけで3ターン目に4マナ到達するだけで偉い.しかし無色しか出ない土地はあまり増やしたくないのでこれと爆発域のみ.

《ヨーグモスの墳墓,アーボーグ》
 上でも書いたが黒マナは数が欲しいのでこれ1枚で色ガバになってくれるのはありがたい.

《爆発域》
 土地というより複数枚に触れる除去の1枚としての運用.2マナ以上に触るには時間がかかるが,他の除去と比べると邪魔されづらい.

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